技術情報

基礎物性

構造(ノニオン性)

グリロイドはキシログルカン

グリロイド(タマリンドシードガム、タマリンドガム)はグルコースを主鎖とし、キシロース、ガラクトースを側鎖に持つキシログルカンと呼ばれる水溶性高分子多糖類(推定分子量約47万)です。このキシログルカンはタマリンドに限らず植物の細胞壁に存在する成分で、穀物や野菜にも含まれる身近な成分です。

グリロイドは電荷をもたないノニオン性(中性多糖)です。そのため、電荷をもつ成分と反応しにくく、様々な原料と併用しやすい特長があります。食品ではたん白質を多く含む食品やアミノ酸系にも凝集しにくいので使用しやすいです。化粧品分野ではアニオン性・カチオン性・両性・ノニオン性の界面活性剤と優れた相溶性を示すので洗浄剤用途に適しており,増粘や泡質改善効果を発揮します。