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基礎物性

粘度・粘性

グリロイドはニュートン流体

グリロイド(タマリンドシードガム、タマリンドガム)を溶かした溶液は、溶液に加える力を変えても一定の粘度を示す「ニュートン流体」です。ニュートン流体の他に、溶液に加える力を大きくすると粘度が低下する「シュードプラスチック」、溶液に加える力を大きくすると粘度が上昇する「ダイラタント」があります。シュードプラスチックはキサンタンガム、ダイラタントは泥や片栗粉を水に分散させたものなどが該当します。このニュートン流体という性質が、口の中で自然なとろみや厚み、ボディ感として感じられ、化粧水ではリッチな厚みのある使用感と感じられます。

 

 

 

粘度は中程度

どのぐらいの添加量でどのくらいの粘度がでるかを他多糖類と比較すると、グリロイドは中程度の粘度です。少量で高い粘度がでるキサンタンガムやスクシノグリカンと比べると同添加量では粘度が低いですが、グリロイドは糖やアルコールと併用すると相乗効果により粘度が上昇するため、食品や化粧品などの処方で使用するとこのグラフより粘度が高いと感じる場面も多いかと思います。また、少量ではさほど粘度が出ないので、添加目的が増粘ではなく、離水防止などの場合には食感への影響を抑え、目的の効果を付与しやすいという利点もあります。

 

グリロイドは自然なとろみを活かしてタレやソース、化粧水など様々な用途で使用されています。グリロイドがどんなものにどんな目的で使用されているかについてはぜひグリロイドの使用例のページをご覧ください。