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パーソナルケア

保湿効果

グリロイド(化粧品グレード:TAMAVISCO)は増粘・ゲル化という基本的な機能に加えて、高い保湿効果(なんとヒアルロン酸以上!)を発揮します。抗シワ製品評価試験ガイドラインに基づいた試験を行い、「乾燥による小じわを目立たなくする」効果が確認できています。

 

ここでは、グリロイド(化粧品グレード:TAMAVISCO)が保湿効果を示すメカニズムと試験データについて、簡単にご説明します。

 

メカニズム

こちらの記事でご紹介したように、グリロイド(タマリンドガム)はBGやグリセリン等のポリオール類とよばれる原料と併用することで相乗的に増粘・ゲル化する性質が知られています。

タマリンドガム(1%)とグリセリン(7%)を配合した水溶液は、それ自体は溶液状でゲル化していません。その溶液を肌に塗布した後、時間の経過により水分が蒸発すると肌上で薄く柔らかい皮膜を形成します。この皮膜のおかげで優れた保湿性を発揮すると考えています。

 

 

試験データ

実際にヒトの肌で保湿を確認する試験を行いました。保湿力を確認する指標として、「水分蒸散量」と「角層水分量」を用いています。

「水分蒸散量」とは、肌から蒸散する水分量のことで肌のバリア機能を反映する指標です。値が低い方がバリア機能が高い(良い)ことを示します。

「角層水分量」とは、角層に含まれる水分量のことで、「水分蒸散量」と同じようにバリア機能を反映する指標として用いられています。値が高い方が皮膚のバリア機能が高い(良い)ことを示します。

 

 

試験した結果、タマリンドガム(1%)とグリセリン(7%)を配合した水溶液において水分蒸散量の低減と角層水分量の保持が見られ、その保湿効果はヒアルロン酸Naとグリセリンの組み合わせよりも長く持続しました。

 

 

つまり、グリロイド(化粧品グレード:TAMAVISCO)を化粧水や乳液に配合することで、高級感のあるテクスチャーに加えて高い保湿感を同時に付与することができるんです!

 

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